徳之島徳洲会病院(鹿児島県)は電子カルテを導入し、7月1日に運用を開始した。紙のカルテから電子化を図ったことで、業務の効率化に加え、よりスムーズな情報の共有を行うことが可能となり、医療の質の向上などが期待できる。

電子カルテ導入の準備を開始したのは今年3月。電子カルテ用のサーバーや端末を設置するなど、環境を整えてきた。その後、全職員の協力の下、シミュレーションなどを行い7月から運用開始。

電子カルテ導入を担当した医事課の上川和也・副主任兼システムエンジニアは「2007年にオーダリングシステム(検査や処方にかかる情報伝達システム)を入れた時の経験や、徳洲会インフォメーションシステム(TIS)による応援もあり、考えていたより円滑に電子カルテを導入することができたと思います」と感想を漏らす。

同院は今回、自動精算機もあわせて導入。電子カルテによる業務の効率化と合わせ、患者さんの待ち時間短縮が期待される。また9月には、島内の伊仙と東天城の両クリニックにも電子カルテを導入する予定で、これにより、よりスムーズな病診間の情報共有が実現する。

徳洲新聞2013年(平成25年)7/29  NO.888 より