病院経営の分析、業務効率化、患者様へのサービス向上を図る

近年、医療界も情報化が進み、日々の診療の中から生まれる情報量は非常に膨大です。現在の病院運営では電子カルテだけではなく人事・給与データ、薬品、材料など物品データ、経理データなどを一元的に管理し、リアルタイムに現状を把握することが求められています。

BIツールは、患者、医療スタッフ、社会環境、経営など多角的視点から、病院の質を高めることを目的としており、経営指標、臨床指標、医療安全、患者満足度、業務量、人事指標の６つのカテゴリ毎にデータを分類・抽出・加工することで、経営の詳細分析や業務の効率化、患者へのサービス向上を支援しています。また、各々の指標でグループ病院のベンチマークを表示でき、自院の運営状況を客観的に把握することが可能です。

具体的には、下記6つのカテゴリ毎にデータを分類・抽出・加工します。

経営分析

経営状態を把握するためのメニューです。損益や患者様の来院数、職員数などを含めて経営状況を一目で見ることができるメニューや、診療科ごとの損益、高額なリソースである手術室の稼働状況、入院期間別の在院日数、自院のどの地域から患者が来院されていないのかのマップ描画やホームページの閲覧履歴分析メニューなど様々な角度から経営状況を把握できるようになっています。

臨床指標

治療に関わる統計データを表示するメニューです。例えば、糖尿病患者様のHbA1c値のコントロール状況やがん患者様のプロトコル適用状況、抗菌薬の系統毎の密度の推移やパスの適用状況など数々の統計データを閲覧できるようになっています。また、グループ全体で年度ごとに医療の質を上げるための重点的に取り組む指標を定めており、ベストプラクティスの共有に寄与しています。

医療安全

インシデント・アクシデントのレポートデータを表示するメニューです。診療科、時間帯、部署、職種、概要等の切り口から病院同士や部署間、診療科間等のベンチマークができるようになっており、ベンチマークすることにより改善のための運用の見直しを促すことを目的に作成しています。

業務量

病院全体、診療科、病棟毎、及びコメディカルの日々の業務量を表示するメニューです。日ごとの計画との対比や一人当たりの業務量などを表示します。また、病棟マップではその時の各病院のベッドの使用状況や長期入院患者の退院支援、病棟の整理などに利用いただいています。

患者満足度

患者様目線の指標です。診察までの待ち時間や来院から会計が終了するまでの滞在時間を診療科別で表示するメニューやグループ統一の患者様満足度調査の結果を表示できるようにしています。患者様満足度調査では年齢や地域、来院時間帯、診療科等患者様の属性を指定し他病院とベンチマークできるようにしています。

人事指標

勤続年数や離職率、残業時間など職員の勤務状態などを把握するためのメニューです。
また、グループの取り組みとして、より良い職場環境と安全で質の高い医療提供の実現のため、職員満足度調査を行っており、調査結果の分析もできるメニューを実装しています。各設問ごとに部署間や病院間のベンチマークができるようになっており、より良い取り組みについて共有し、改善に向けて検討ができるようになっています。

情報の集約

グループ内の収入、支出はもちろん人事情報、業務量情報、診療行為、医薬品、材料までのデータを各システムと連携し集約しています。各データをミックスすることにより総合的な判断を一目で可能にしています。

ドリルダウン構成

各々のデータは明細レベルで連携しています。そのため

グループ全体→病院全体→診療科や部署→個人

といったドリルダウンができるようになっており、問題を迅速に特定できるようにしています。

ベンチマークによるグループ内横展開

他病院や他診療科等とベンチマークすることにより自分たちの位置が把握できます。よりよい模範となる病院運営を目指し改善を促すようにしています。また、データをグループ全体で共有できることにより問題も共有できるようになるため、問題に対する対応もグループをあげて対策を施すことができるようになります。

経営分析

臨床指標

医療安全

業務量

患者満足度

人事指標

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