2022.01.01

皆様のおかげで、昨年コロナ禍におきましても順調に業務を遂行できましたことを心から感謝申し上げます。

本年初頭も新型コロナウイルスの影響で社会活動の制限が余儀なくされていますが、制限がもたらす社会変化、例えば会社出勤から在宅出勤など制限ではなく社会変化としてとらえ、コロナ後も変化に応じた体制の充実が必要と思われます。コロナ前には戻らない新たな社会環境が求められる新年になると考えています。医療分野では、医療AI(人工知能)の薬事承認も数十あり、画像診断から臨床に使用できる環境を構築します。5Gの医療への応用も期待できるようになるかもしれません。当社も新たなチャットアプリを利用した職員間の情報インフラの構築を早々に行います。昨年の町立病院のランサムウエアの莫大な被害も考慮し、各病院と共同で今まで以上のセキュリティ強化に努めます。また、コロナ禍で内外から色々なデータ提供を求められており、昨年だけでも10件弱のデータ提供を行ってきました。今後も徳洲会メディカルデータベースの需要が増加すると思われるので、独自の電子カルテのテキストデータや読影所見などの構造化にも力を注ぎ、構造化された検査、診療情報などと共に抽出、クリーニング、統計・分析がスムーズに行えるよう要請に応えていきたいと考えています。また、グループ内の既存システムである薬剤・材料システムに加え、新たに食材システムも今年度には稼働し、新たな総合トータルシステムへと発展させていきます。昨年HAIP(医療AIプラットフォーム技術研究組合)にも加盟しグループだけではなく日本の基盤作りにも貢献したいと思います。昨年からの医療DX(Digital Transformation)は休むことなく進んでいます。当社もスピード感をもって社会の急激な変化に対応できるような1年にしたいと思っています。

具体的には、

  1. 問診システムの開発及び他社コラボレーション
  2. 薬剤・材料管理システムの新バージョン開発
  3. 次世代ネットワーク・リモート環境の構築
  4. グループコミュニケーションシステムの実装化
  5. 社内開発システムの保守・インフラ体制の充実
  6. ホームページ受注の拡大及びe-learningコンテンツの構築
  7. 多様化されたスマホアプリの開発
  8. グループ外への電子カルテの導入、システム開発と販売及びコンサルテーションの確立
  9. 人事給与システムの見直し
  10. グループ拡張に伴うシステム対応
  11. データ提供システムの構築

なども行っていく予定であります。

社会は確実に変化しました。変化した社会に適応したシステムを求められていることを自覚し、既存概念にとらわれない未来システムの構築に、社員が誇りと喜びをもって邁進していきたいと思っています。社会に求められ、一人でも多くの患者様に最善の医療を提供できるように社員一同、全集中で頑張っていきたいと思っています。皆様方の更なるご指導をよろしくお願いいたします。

代表取締役社長 尾﨑 勝彦